
2026年8月17日、独立行政法人国立高等専門学校機構 佐世保工業高等専門学校(所在地:長崎県佐世保市、校長:下田 貞幸、以下「佐世保高専」)は、中学生を対象とした公開講座「AIの力で漫画家に?! オリジナルAIマンガを作ってみよう!」を開催しました。
参加した7名の中学生は、自分の考えた物語を生成AIに伝え、返ってきた結果を確かめ、意図が伝わるまで言葉を変えて指示し直す、という一連の過程を、丸一日かけて体験しました。
生成AIを「使う」だけでなく「使いこなす」ために必要なものは何か。生徒たちはその答えを、剣道、魔法学園、ダンジョン探検、サイバーパンク、バイク修理と、一人ひとりまったく異なるテーマの作品を自らの手で完成させる過程の中で見つけていきました。
木村情報技術株式会社(本社:佐賀県佐賀市、代表取締役:木村 隆夫、以下「木村情報技術」)は、教育現場における生成AI活用の可能性を探る取り組みの一環として本講座に協力し、AI漫画制作サービス『MOOTOON STUDIO』の提供と、当日の操作サポートを行いました。
絵が描けなくても、物語は作れる

本講座は「AIを『使う』だけでなく『使いこなす』体験」を掲げ、参加者一人ひとりが1章12ページの作品制作に取り組むプログラムとして企画されました。参加した中学生は、いずれも漫画制作の専門的な経験を持たない生徒たちです。制作はまず「どんな物語にするか」を考え、その筋書き(プロット)を文章で入力するところから始まりました。
生まれた作品は、7人7様でした。
- 『なぞねこの探検 〜働きたくない猫と絶望の竜巣〜』
ダンジョン攻略を依頼されるも「働きたくない」と拒む猫が、報酬の"幻の南国猫缶"に釣られて挑む物語 - 『いぬねこ探偵団と夏休みの幻獣』
犬派の妹と猫派の兄が、拾った不思議な生き物の正体を追う夏休みの探偵劇 - 『カイブツまみれの僕らのせかい 〜スラムの便利屋と交わる運命〜』
怪物と人間が対立する街で、共存を目指す青年を描いたダークファンタジー - 『剣と蒼穹』
剣道未経験のまま高専の剣道部の門を叩いた少年が、全国大会を目指して成長していく物語
ほか、魔法学園を舞台にした群像劇、真夜中の学校に現れる"鏡"の都市伝説、スクラップからバイクを再生させる物語、サッカー部の落ちこぼれが才能を開花させる物語、など、多彩な作品が生まれました。
中には、全6章にわたる構成を練り上げた生徒や、25ページの大作を完成させた生徒もいました。
「思い通りにならない」ことが、学びになった

生成AIは、生徒たちが入力した数行の筋書きから、想像を超える完成度の絵を返してきます。しかし、細部まで思い通りに描かせるのはそう簡単ではありませんでした。参加した生徒たちは、口々にその手応えと苦労を語りました。「本当は腕をかじらせたかったのに、いつまでもすねをかじってしまう」「何度やり直しても、ゼッケンの柄が変わってしまう」。
同じ壁にぶつかったのは、生徒だけではありません。講師を務めた佐世保高専の松田先生自身も、自作の漫画で「主人公を坊主頭にしたかったのに、一向に坊主になってくれなかった」と苦笑いを浮かべます。
それでも、生徒たちの表情は明るいものでした。ある生徒は、こう振り返っています。「同じキャラクターを揃えようと何度も指示を出したんですけど、変わってしまい、最後は諦めました。それでも、どう言い換えればAIに指示が通るようになるのか、そういったことを考えるのはとても楽しかったです」
講座の締めくくり:「AIに踊らされないために」
講座の最後に、松田先生は「入力 → モデル → 出力」という図を示しながら、生徒たちに次のように語りかけました。
「なぜ再生成を繰り返すしかなかったのか。それは、この真ん中の"中身"がどうなっているか分からないまま、出てくるものだけを求めているからです。もしAIを使いこなしたい、AIのスペシャリストになりたいと思うなら、この中身に興味を持ってほしい。そして使う側としては、出てきたものが正しいのか、本当に自分が求めているものなのかを判断するための知識を、別に持たないといけない。
『なぜ勉強するんですか』とよく聞かれます。今の時代の答えは明確です。AIが出してきた情報が正しいかどうかを自分で判断するため。AIに踊らされないためです」
自分の作りたい漫画を作る。その体験の中で生まれた「思い通りにならない」という手触りが、AIの仕組みへの関心と、情報を見極める力の必要性へとつながった講座となりました。
教育機関との連携を、中学生へ
当社はこれまで、佐賀大学との連携をはじめとする教育機関との取り組みを通じて、MOOTOONを学びの現場で活用いただいてきました。今回の講座は、その対象を中学生へと広げる取り組みです。
MOOTOONは、物語の筋書き(プロット)を入力するだけで漫画を生成できるサービスです。絵を描く技術がなくても、頭の中にある物語を形にできることから、表現活動の入り口としての活用が広がっています。
▼ご参考:【就活の自己分析を"生成AIで漫画化"】佐賀大学と木村情報技術、産学連携授業の公開発表会を実施~就活で漫画制作を活用する試みは佐賀大学で初。学生13名が学びを発表~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000251.000006034.html
担当者コメント:木村情報技術株式会社 R&D本部 増山 皓大
参加された中学生の皆さんが、それぞれまったく違う物語を作り上げたことに驚きました。思い通りにいかない場面も少なくありませんでしたが、『どう伝えればAIに意図が伝わるか』を考え続けるその試行錯誤こそが、これからAIと向き合っていくための力そのものだと感じています。MOOTOONが、若い世代にとって『作りたいものを作る』最初の一歩になれば嬉しく思います。
今後の展開
当社は佐世保高専と、今回の講座のほかにも、情報知能工学科のWEBプログラミング授業への協力などを行っています。今後もMOOTOONを通じて、若い世代が創造性を発揮し、AIと共に学ぶ機会の創出に取り組んでまいります。
※本講座は、佐世保高専が主催する公開講座として実施されたものです。
あなたも漫画を描ける!AI漫画制作プラットフォーム『MOOTOON STUDIO』
『MOOTOON STUDIO』はネームの作りこみにこだわり、コマ割り・カメラアングル・画風・漫画表現技法といった制作ノウハウを構造化してAIに指示する独自設計により、作品として成立する高い完成度のアウトプットを、安定して生成できます。
▼ブランドページ
https://brand-studio.mootoon.ai
木村情報技術株式会社について
- AI(機械学習/ディープラーニング/生成AI)活用の研究・開発、コンサルティング
- Web講演会運営・ライブ配信、収録およびコンテンツ制作 3eLive,BizLive
- メタバースイベント企画・運営、空間構築 KIMULAND+
- 学会向けクラウドサービス・イベント運営 KIT-ON
- 半導体教育プラットフォーム提供 COGAKUSEE,GAKUSEE MI
- 製薬業界向けライティング・研修・コンサルティング
- 薬剤師向けスマートDI室の運営 AI-PHARMA
- eスポーツイベント企画・運営
- リアルタイム翻訳ツール[Real Time Translator]代理店販売
- 自動プレゼンテーション作成ツール PresenMaker
- 他、各種ソリューション提供、プラットフォーム運営
- 本社
- 〒849-0933 佐賀県佐賀市卸本町6-1
- 支店
- 札幌支店、東京支店、名古屋支店、大阪支店、福岡支店
- 代表者
- 代表取締役 木村 隆夫(きむら たかお)
- 設立
- 2005年7月29日
- U R L
- https://www.k-idea.jp/
