明けましておめでとうございます。
昨年2025年、おかげさまで当社は創業20周年を迎えることができました。この節目の年に、全国4か所で20周年記念講演会を開催し、最終地の東京では宝塚歌劇団の貸切公演を実施することもできました。多くのお取引先企業様、提携企業様、支援者の皆さま、社員、そして社員のご家族の皆さまにご参加いただき、心からの感謝とともに、大きな幸福感を感じさせていただきました。
創業の原点と試練
私は、前職である山之内製薬株式会社を、合併に伴い退職しました。その4日後の2005年4月4日に三女が誕生し、無職の状態から自宅の2階で起業したのが当社の原点です。売る物もサービスも何もない状態からのスタートでしたが、知人とのご縁により北京の企業が提供するインターネット会議システムを、日本国内で独占的に販売するOEM権利を取得することができました。その商品を「3eConference」と名付け、事業を開始しました(現在は取扱いを終了しております)。
しかし当時は、インターネット会議システムという市場自体がまだ確立されておらず、創業から最初の2年間で累積3,400万円もの赤字を計上してしまいました。事業継続が困難な状況にまで追い込まれましたが、何とか踏みとどまり、会社を存続させることができました。そして起業から3年目、土曜日に会社へかかってきた一本の電話をきっかけに事業は一気に黒字化し、それ以降17年間にわたり黒字経営を継続しております。
*詳しいストーリーは「社史マンガ」でお楽しみいただけます。
https://www.k-idea.jp/company/comic.html
生成AI時代への危機感と組織改革
ここ数年の生成AIの急速な進化により、当社の根幹事業の一つであるAI関連ビジネス、そしてIT企業としての今後の事業展開に対して、大きな危機感を抱くようになりました。AIエンジンの加速度的な進化と、それに伴うAIビジネスの利益率の低下が見込まれる中、既存事業が順調な今こそ、次の事業の方向性を再構築する必要があると判断しました。
そこで2024年7月に「イノベーション本部」を、2025年7月には「R&D本部」を設立し、新事業の構築に大きな力を注いでまいりました。
教育プラットフォーム事業、そして新たな挑戦
イノベーション本部では、教育プラットフォームを中心に、若年層に向けたBtoCtoB事業、特に半導体、メタバース、アイドル、eスポーツなどの分野における教育コンテンツ開発に注力してきました。
半導体教育プラットフォームでは、高専生を対象とした「COGAKUSEE(コウガクシー)」を2025年にスタートし、2026年4月には小中高生、大学生、社会人のリスキリングまでを対象とした「GAKUSEE MI(ガクシー・ミー)」のリリースを予定しています。
そのほかにも、アイドル志望の若者と現役アイドルに向けた教育プラットフォーム「アイドル学園」、クリエイター志望者をナビゲートする「クリエナビ」など、新たなビジネスモデルの構築を進めています。
またR&D本部では、この半年間で社員から約2,000件もの新アイデアが提案され、そのうち約1%にあたる20案件がローンチに向けて動き出しています。早いものでは、2026年内に成果を生み出せる見込みです。
自社の強みを見つめ直し、発信へ
新事業を構築する一方で、自社のケーパビリティを改めて見つめ直し、社員一人ひとりがそれを正しく認識し、会社として対外的に発信していくことが重要であると考えています。特に企業のコアコンピタンスをフックとして、幅広い産業・分野へ事業展開していきたいと考えています。そのための新たな戦略として、BtoC・BtoBの両面において、SNS活用など、これまで十分に取り組めてこなかったマーケティング手法にも組織的に注力してまいります。さらに、当社の得意分野であるAI技術をSNSマーケティングにも応用し、AI動画制作や多言語展開などにおいて圧倒的な効率化を進め、これらの取り組み自体の事業化も進めていきます。
パーパスに込めた想い
創業20周年を迎え、これまで全社で毎朝唱和してきた企業理念・行動規範に加え、社外に向けたメッセージとして、当社の北極星となる「パーパス」を、半年間かけて社員みんなで策定しました。
技術力と人間力で
世にないアイデアを創発し
喜びあふれる社会を実現する
このパーパスのとおり、当社の原点である"always new idea."を大切にアイデアを創発し、社会の喜びのために次の20年も歩み続けてまいります。
北海道余市町で進む新たな取り組み
現在、北海道余市町において、大規模なデベロップメント事業が進行しており、当社のグループ企業も参画しています。2025年には老舗ワイナリーの継承や再生医療クリニックの開設が行われ、さらに複数の素晴らしい土地の取得も進められています。2028年内までには、SUMOショースタジアムをはじめ、複数のホテルやレストラン、観光アクティビティの整備が進んでいく予定です。
将来的には、余市を当社のサンクチュアリと位置づけ、日頃お世話になっている皆さまや社員、そのご家族をお招きし、当社ワイナリーで造ったワインを楽しんでいただければと願っています。
これからの挑戦、そして未来へ
さらに、詳細はまだ公表できませんが、2026年夏頃に、コンテンツ分野における世界に向けた新たなプラットフォームをローンチする予定です。現在はその準備に追われ、年末年始も慌ただしく過ごしていました。皆さまにお披露目できる日を心から楽しみにしています。
2026年は、世界的にも大きな変化が予想されますが、そうした動きにも動じることなく、皆さまと共に、平和でより良い社会を築いていきたいと考えています。
本年も変わらぬご支援とご厚誼を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
木村情報技術株式会社
代表取締役
木村 隆夫
