人に対して言うことは、自分が言われてつらくない程度に

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エニアグラムってご存知ですか。

人間の性格を 9種類に分類し、それに基づいた性格論を言います。

9種類の性格は、下記の通りです。
批評家:職人。完全主義者。鑑識力が高い。神経質。融通が利かない。
援助者:人助け。細かい気遣い。八方美人。人を操作したがる。
遂行者:成功。計画実行。行動的。人を駒のように扱う。
芸術家:天才。孤高の志士。一番病。ナルシスト。
観察者:博士。分析屋。内向的。皮肉屋。有益性を重んじる。
忠実家:安全第一。石橋を叩いて壊す。新しい物事への拒絶。
情熱家:楽天家。好奇心旺盛。自由人。飽きっぽい。
挑戦者:唯我独尊。理想主義者。自信家。他人に操られるのを嫌う。
調停者:平和主義者。器用な経営者。葛藤を嫌う。逃避。怠慢。

ちなみに、私は情熱家に分類されました。

もう何年前のことでしょうか。
前職の会社の時に数日に渡った研修の中で、このエニアグラムの授業というか研修を経験し、今でもその時のことが感慨深く心に残っています。

それは50人ぐらいで行われた研修でしたが、相当量(何百問?)の設問に答えていき、その結果、皆は9つのグループに分けさせられます。
するとそれぞれのグループに集められた人たちは、皆同じような考え方をする人たちとなっています。
なんと、それぞれのグループ毎に絵を書かせると、それぞれのグループが書き上げる絵を予測することができるので、書き終えたところで、講師の先生が、『このグループは、皆が手を繋いで輪を作っていますね』、『このグループは、太陽が書かれていますね』とか、『潜水艦のようなもので外をうかがっている絵がかかれていませんか』など大体的中させてしまいます。
それは、マジックのようでした。
最初から講師が持ってきた絵の通りをそれぞれのグループが描くのです。

次に、講師は質問を投げかけます。
例えば『このように車が割り込もうとしています。さて、あなたならどうしますか』というような質問を。
するとグループ内の人が答える内容は、同じで、グループごとに答えが違っています。

この研修は、そのようなことがいろいろと行われてきます。

その研修で、私は初めて知りました。
「世の中の人たち皆は、飲み会の時、酔っ払ってパンツ一枚になって大騒ぎするのが皆好きだけど、それができる人とできない人がいる。」っていうことが違っていたことを。
「それができる人とできない人がいる」というのではなくて、その前に「それがやりたいかやりたくないか」の性格的なものだったのだと。
例えがちょっと悪かったかもしれませんが、人間は大体9つぐらいの性格に分かれていて、1つの事象に対して皆それぞれ違う印象を持っているということです。
その時はちょっとショックでした。
当たり前なのかもしれませんが、私はその時は本当にビックリしました。
それまで、「皆、飲み会の時は、本当はパンツ一枚で踊りたいはずだ」とずっと思っていたからです。

この研修は、指導職研修の一環だったと思います。
「皆、考え方が違うのだから、部下の指導の仕方も変わってきて当たり前なんだよ」ということを学ぶものだったのでしょう。

エニアグラム研修は、私にとってそれ以後大変ためになりました。


私は、家族や会社の人たちに、いろいろと言ったり、指示したりします。
特に、よかれと思うことは、強く言ってしまいます。
ただ、それが本当にその人にとって、仕事にとって、正解かどうかどうかはわかりません。私は自分が正しいと思ったならば、言ってしまうようです。


最近は、人に言うことや、することより、人から言われることや、されることの方が、少ないように思います。
良くないですね、これは。


昨日、親しい人を2回も怒らせることをしてしまいました。あまり意識の無い中で。
自分としては、他人のことを考えた上での良いことでしたが、すごく怒らせてしまいました。

そして、その親しい人に怒られ言われたことで案外自分も傷つき、落ち込みました。
言っている人間の方が筋が通っていて、自分が間違っていたのだから、落ち込む必要は無いのですが、そうも簡単にはいきません。


その時思いました。

今まで自分が周りの人たちに言ってきたことは、正しいと思っていても強く言ってはいけなかったな。
自分が正しいと思っていても、人を理詰めで責めてもしょうがないんだよなー。っと。

人を負かせても、本当に負けるのは、最後は自分かもしれませんね。

そして、自分のような楽天家でも落ち込む時があるのだから、他の性格を持った人たちは、もっと人の言葉に傷つくことも気をつけないといけませんね。

あー、反省の一日でした。