ベルリンにて

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昨日、ベルリンでの仕事を終わらせることができました。
数ヶ月前から取り組ませていただいたこのプロジェクトも、考えてみると多くの方々に大変お世話になりました。この場を借りて『ありがとうございました』。

今回、ドイツ ベルリンに来たのは初めてでしたが、町中に多くの緑があって、歴史的に価値のあるものも多く、きれいな街でとても気に入りました。
街を歩く人たちは、びっくりするほど背が高く、女性でさえも180cmある私より背が高い人が多かったように思えました。
スタイルが良くなにげなくお洒落で、着ている洋服も皆それぞれで、日本みたいに着ているものが同じなのはどうなんだろうと感じた次第です。
そういえば、町中では会社勤めの方もいるはずなのに、背広姿の人をほとんど見かけず、紺の上下の背広を着て街を歩いていた私は一人浮いていたような感じでした。
特に日本と違うなと印象に残ったのが、日本の電車の中では疲れたサラリーマンが男女問わず多く見かけられますが、ベルリンではそのような疲れた人は見かけられず、皆自然な感じで穏やかな様子です。
町中もオープンカフェテリアのように表で食事をさせるレストランが多く、少しぐらい肌寒くても、皆全然平気で食事をしたり、ビールを飲んでいました。
『こんなのいーなー。』
何か日本であくせく忙しく働いているのが馬鹿らしく思えてきました。
やはり、世界のいろいろな所を見て回るのはいいことですね。
アメリカ、アジア、これで、ヨーロッパも見ることができましたが、日本は日本、海外は海外だなという感じです。
でも、ヨーロッパはよかった!
自分も少し年を取ってきて、落ち着いた所が良くなっているのもあるのでしょうか。
そういえば、食べ物もいろいろあって美味しかったな。

ベルリンへ向かう飛行機の中では、本を何冊か読み、機内の上映映画も何本か見ることができました。
11時間以上時間を持て余すことはなかなかないので、通常ではできないことができてうれしく、ワインなどもいただき、満足しました。
読んだ本の1冊に養老孟司さんの「バカの壁」があったのですが、この本はさすが売れ筋で読み応えもあり、多くの面で大変参考になりました。
ちょうど9月から新しい社員の方が入り、研修や教育をどこまで、どのようにしていったらいいのか悩んでいたのですが、少しヒントをいただくことができました。
この本を読んで、脳への情報入力と出力の双方が大切であることを知り、なるほどこれはいいなと思ったのです。
日頃から、現場に行くことやユーザーのところに行き話をさせていただくことが仕事力や人間力を付けるのに重要だと言ってきたのですが、これでそれがどうして重要なのかが説明できるようになりそうです。
他にも、人によっては、ある事象を見たり聞いたりしても、感じ方が違ったり、興味の対象物が違います。
これは脳へ情報が入ってくる時に、その情報にかけられる係数aが人によって違っていて、それによって、ある人は目をらんらんとして話を聞くことができたり、ある人は何も感じることができないということが起こるのを理解しました。

やはり良い本はいいですね。たくさんのことを教えてくれます。あとはその知識を実践の場で確認したり行動してみることですね。

あと少しでホテルを出発する時間です。
また、仕事や観光でベルリンに来られることを願っております。

ベルリン CitySuitesホテルにて 2008.10.8