起業して3年が過ぎました。

投稿日:

今日は祖父のお通夜です。
私を初孫として大変かわいがってくれた祖父が96歳で生涯を閉じました。
本日、亡くなった祖父の下に、家族、親戚、皆が集まって皆が久しぶりに顔を合わせます。
いつも葬儀で思うことがあります、亡くなった方が最後にしてくれることが、残った者に対して、親戚一同皆を集めてくれることだなと。
気忙しい世の中、それぞれの人や家族が、日々の忙しさに優先順位を取られ血縁を持つ者同士が集うことが少なくなっているような気がします。
仕事や嫁いだ場所の関係から離れた場所に住む物理的要因も大きいのでしょうが、目の前の事象や忙しさ、刹那的楽しみが優先されてしまうことも多いのでしょう。

明日の告別式の後には、祖父が天ぷらやを出し、長い間家族と住み、こよなく愛していた浅草に法宴で向かいます。
ひさご通り、花やしき、浅草寺、仲見世、朝早くからの参拝、下町の人情、神谷バー、多くのそば屋回り、などなど、浅草での祖父との思い出は山のようにあります。
祖父が療養していた施設を訪問した時は、祖父からいつも浅草の話しが出ていました。
祖父の体力が無かったので浅草に連れて行くことができなかったのが、今では心残りです。
これからは、天国で生前会いたがっていた親戚、仲間の方々と思う存分楽しんでください。
今までありがとう、おじいちゃん。

私が勤めていた会社を辞め、起業してから3年が過ぎ、木村情報技術株式会社を設立して第三期を終えることができました。
多くの方とお会いして、多くの方々から多くのことを教えていただいた3年間でした。
思い返してみると起業とは、日々の積み重ねと一つ一つのご縁からなっていると思われます。
何もないところから、収益を得る新しいしくみを作り出すことが、どんなに難しく、時間がかかることか、起業当初は思ってもみませんでした。
また、その事業を継続することがどんなに重要で、たいへんなことかも。
起業してから今まで良きにしても悪しきにしても無駄なことは無かったように思います。
また、今、もう一度一から別な起業をやり直しなさいと言われれば、気が遠くなるかもしれません。
起業は、何かしらをやりたくてやりたくてしょうがない時に、夢を実現したいという強い意思が働き、ずんずんと前に進んでいくようなものです。
ただ、お金儲けをしたいとか、現実から逃げ出したいとかいう気持ちでは成功しないでしょう。
私の起業は、事前準備も考え方も甘いところから始まったのですが、ただ、何か自分にしかできないもの、自分がやりたいことを思ったようにできるものを見出し具現化したいと日々悩みながら一人で始めたものです。
起業に非常に重要だと思うことに、多くの賛同者、協力者の方々がいるということがあります。
特に、家族、従業員の方、そして、新しいご縁をいただき知り合えた方々、この人たちがいなければ、私の起業はありえませんでした。
そして、もう一つ、ビジネス書などには書かれていないことですが、日常でも、仕事上でも同じ様に、きちっとした考え方、心掛けをきちっと持つこと、これが重要だと思うようになりました。
当たり前かもしれませんが、裏表が無く、筋の通った考え方を持っていないと事業は長続きしないだろうと思います。
私は、起業する前から心掛けを教わっている方が鎌倉にいますが、起業当初に教わったことに『賛同者、協力者がいないような事業はだめですよ。賛同者、協力者がいないというのは独りよがりであり事業に失敗します。』、『和合と感謝を大切にすること、これが基礎となる考え方です。』があります。他にも多くのことを教わりました。
ビジネスにはいろいろな手法ややり取りがありますが、基本的には誰とでも丸くして、お客さんも含め回りの方々に感謝の気持ちを忘れないようにすることが一番なのだろうと思うようになりました。
と言いつつも私もまだまだできていないことが多くありますが。

木村情報技術株式会社も4年目を向かえましたが、これからも、人から喜んでいただけるような仕事をもって、社会貢献でき、できる限り長く存続できる会社になり、若い人たちが夢を持っていきいきとしている社会になるように1つでも貢献できればと考えています。

1年目、2年目の苦しい時が今となっては夢だったようです。
しかし、感謝の気持ちが無くなれば、その夢はまた現実のものとなるでしょう。
いままでお世話になりました皆様有難うございました。