自分の欠点

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久しぶりのブログ書き込みです。
この3週間ほど、いろいろな所に出張・移動し、多くの方々といつもながらお会いしながら、仕事をしていました。(寅さんではありません)
大体は東京、大阪でしたが、東京では特に私の祖父の入っている療養型施設の訪問を3度することができました。
祖父は96歳で、残念ながら最近は少し認知症の症状も出てきています。
私は祖父にとっての初孫で、それはそれはかわいがっていただきました。
祖父の一人息子はお酒をあまり飲まなかったので、祖父は幼い私を連れてよく浅草を中心に色々な飲食店に連れて行ってくれました。
浅草の神谷バーや銀座のサッポロビアホールでは、私は小学生の時からハーフハンドハーフのビールを飲まされたものです。
そんな祖父が、最近、事情があり親戚の家から施設の方に移りました。
初めて施設を訪問した時は、ビールとお刺身を差し入れに持っていき楽しく話したのですが、2回目の訪問時は一挙に認知症がひどくなっていて、今は無き浅草の家に帰りたいと何度も何度も同じことを繰り返しました。
それは寂しさからくるものなのだろうなと感じ、その後、祖父を佐賀の私の家に受け入れることを真剣に考え出したのです。
そして、今週3度目の訪問では、驚いたことに認知症の状況はだいぶ良くなっていて目の輝きも少し戻り、少しは笑いあいながら話せ、私も明るい気持ちになることができ、次回の訪問時は近くのお寿司屋さんに一緒に行こうと約束して帰ってきました。
私は感謝の心が人より小さいのかなと思うことがあります。
心の底から感謝する気持ちが芽生え、是非とも恩返しをさせてくださいという気持ちがなかなか出てきません。
しかし、祖父には小さい頃からお世話になったことを少しでも恩返ししたいと感じています。そして、最近は親にもそんな感情が出てきています。
もっともっと、多くのお世話になった方に自然と感謝の気持ちが持てるようになりたいものです。


少し前のことですが、いつも和合を大切にしなくてはいけないと自分に言い聞かせているにもかかわらず、和合できていないなーと思うことがありました。
その時、やっと自分の大きな欠点に気づいたのでした。
ある意味ショックでもあり、今まで気が付かなくやってきたことに強く反省しています。
今は、この欠点を毎日意識しながら直せるよう努力しています。
自分の欠点というのは自分ではなかなかわからないものですね。
44年生きてきてやっとわかった自分の欠点、これから面と向かって付き合うことができよかったと思っています。



私は神奈川県の鎌倉で長い間心掛けの勉強を教えていただいていますが、悲しいことに、先日、心掛けを教えていただいた初代の先生が亡くなられました。
人のご相談に乗りはじめてから40年間一度もお医者さんにかかったことがなかったそうです。
遊びにも旅行にも行かず質素に暮らしながら、毎日毎日全国から訪れる方々のご相談に乗ってこられ、自分のことより相談に来られた方々の心配をされて日々過ごされていた方でした。
天国に召されやっとお気持ちも楽になられたことだと思います。
ご恩返しは、教えていただいたことを少しでも多く実行していくことだと思っています。
和合、感謝、これからも大切にしていきます。
ご冥福をお祈り申し上げます。